事例集/技術解説 - 働き方改革

安心・安全なハイブリットワーク環境を実現するシンクライアントソリューション 【Dynabook株式会社】

USBブート型シンクライアントにより、時間や場所を有効に活用した柔軟な働き方を実現!

歴史的、社会的、技術的な変化の局面を迎えていく中で、テレワークなどワークスタイルの変化が起きています。

時間や場所を有効に活用した柔軟な働き方を実現するためには、強固なセキュリティが不可欠と言えます。

その解決策として期待されているのが、データを端末に保存しないシンクライアントです。

USBブート型シンクライアント Virtual Connectは、専用のUSBメモリ(起動USBメモリ)を使用してPCを起動することにより、PCをシンクライアントとして利用できるソリューションです。

VPNを経由して会社内のPCに接続、リモートデスクトップ クライアントとして動作します。

✔企業の課題

  1. テレワークなど多様なワークスタイルに対応したIT環境を導入したい
  2. 社外での利用でもセキュリティのリスクを最小限に押さえたい
  3. 既存の環境を生かしてシンクライアントを導入したい

概要

  • 「Virtual Connect」は、専用のUSBメモリ(起動USBメモリ)から自宅など社外にあるPCを起動して、インターネット接続⇒VPN接続⇒リモートデスクトップ接続で会社内のPCに接続します。
  • 「Virtual Connect 管理サーバー」をお客様環境内に設置することにより、VPN接続時に入力した情報(ユーザー名、パスワード)をもとに、あらかじめ管理サーバー内に登録されているリモートデスクトップ接続パラメータに従って、接続先PCのIPアドレス、ログオンユーザー名を自動入力します。
  • 「Virtual Connect Wake On LANサーバー」をお客様環境内(ネットワークセグメント毎)に設置することにより、接続先のPCが電源OFFの場合、同一セグメント内の「Virtual Connect Wake On LANサーバー」からWake On LANパケットにより接続先PCの電源をONにします。

主な特長

PCとVPN環境があれば、シンクライアント環境を簡単に導入できます。

端末にデータを残さないシンクライアントは、社外でPCを利用する際にデータを持ち出す必要がないため、情報漏えいやPCの盗難・紛失のリスクを低減できます。しかし、仮想デスクトップ(VDI)やブレードPCを利用するシンクライアント環境は、大掛かりなコストや構築期間を要します。Virtual Connectは、自宅PC、モバイルPCと、社外から社内PCにアクセスするためのVPN環境さえあれば、容易にシンクライアント環境を構築できます。

USBから起動できるPCがあれば社外から会社内のPC環境を利用できます。

Virtual Connectは、起動USBメモリから起動後、VPN接続、リモートデスクトップ接続を行い社内PCに接続します(各々のユーザー名、パスワードの入力によって社内PCへ接続)。また、利用者の利便性を高めるために、起動USBメモリにPC接続情報ファイルを保存したり、「Virtual Connect管理サーバー」を設置することにより、VPN接続時に入力した情報(ユーザ名、パスワード)に従って、接続先PCのIPアドレス、ログオンユーザー名を自動入力することができます。

起動USBメモリでPCを起動して会社内のPCと接続。起動USBメモリで起動したPCのHDD・SSDにはデータを保存させません

Virtual Connectで起動したPCは、HDD/SSDなどの内蔵ストレージ、USBメモリやSDカードなどの外部ストレージにはアクセスできません。Virtual Connectで起動したPCでは社内PC内のデータ保存、持ち出しができないため、情報漏えいのリスクを低減できます。

また、接続に必要なパスワードはVirtual Connectの起動USBメモリには保存しませんので、仮に起動USBメモリが盗難、紛失にあっても、不正アクセスを防止できます。

Virtual Connect導入事例