事例集/技術解説 - DX

ノーコードツール「プリザンター」によりデジタル回付等業務アプリを内製開発 【株式会社インプリム】

ノーコード開発ツール「プリザンター」とは

私たち株式会社インプリムは、自社プロダクトであるノーコード開発ツール"プリザンター"を活用し、企業のDX推進、主に企業の様々なマネジメント業務の快適化を支援しております。プリザンターは、無料で使えるOSSのノーコード・ローコード開発ツールです。Webデータベース型の業務アプリを手軽に素早く作成でき、スクリプトで柔軟に機能を拡張できるので様々な業務にお使い頂けます。既存のパッケージでは対応できない業務でも、プリザンターなら現場の要望に合わせた改善が実現できます。

ノーコード・ローコード開発ツールというカテゴリにおいては、後発ながら一般社団法人 電子情報技術産業協会より「第7回JEITAベンチャー賞」を受賞するなど、4つの映えある賞を受賞し、大変高いご評価をいただいております。

無料でお使い頂けるという点はもちろんのこと、ユーザの意見を取り込み、素早く新機能として実装されるなど、ユーザとともにプロダクトを成長させるという一般のパッケージソフトではなかなか真似できないようなオープンソースならではの強みもご評価いただいている点のひとつです。

ASPIC IoT・AI・クラウドアワード 2018 ASP・SaaS 部門 ベンチャー大賞受賞 東京都主催世界発信コンペティション 2019 ベンチャー技術部門 特別賞受賞 一般社団法人電子情報技術産業協会 第7回 JEITAベンチャー賞受賞 第30回中小企業優秀新技術・新製品賞ソフトウェア部門 優秀賞受賞

「プリザンター」は業務でどのように活用できるのか

プリザンターは独自開発の「UIエンジン」を採用するなど、高い機能性を維持しつつ、Webアプリとは思えない、驚くほど高速で快適な操作性を実現しています。日常的に行う様々な管理業務をストレスなく快適に行うことで、より人間らしいクリエイティブな仕事に時間を使いたいという想いを込めた「マネジメント快適化」というコンセプトが根底にあるためです。

効率が悪いとわかっている業務でも、なかなか既存のやり方が置き換えられずに非効率的な業務が続いているという話をよく耳にします。そのようなケースで、購買プロセスが不要なために無料で使い始められるプリザンターを導入し業務を改善したという事例も多く、業務に関わる多くのチームメンバーが現場で自らプリザンターをカスタマイズできるメリットを活かし、日々カイゼンが取り込まれていくサイクルが自然に作られ、現場から業務改革が進んでいるというユーザ様からの声を多く頂戴しております。

RPAとプリザンターの連携で年間41万時間の削減に寄与

りそなグループでは2017年よりRPAを導入しての業務改善を推進してきました。

グループ内でのRPA基盤の整備、ライセンス管理、技術情報提供などを担当する推進チームでは、システム開発を外注する時間とコストを削減するために開発業務をユーザ部門で内製化することでタイムリーかつ低コストで必要なシステムを導入することを実現しています。

RPAの活用促進により順調に効率化が進む中、ひとつの課題が露呈します。それは未だにシステム化されていない業務が数多くあることでした。まずはシステム化しないことにはRPAによる改善もいずれ限界を迎えることになります。その問題を解決するために目をつけたのがプリザンターでした。現場担当者がノーコード・ローコードで開発できること、コストを抑えられること、APIなどでシステム連携ができること、という要件を満たしていたのがまさにプリザンターだったのです。

プリザンターでアナログ回覧のワークフローを効率化

まず取り組んだのは紙の管理簿を回覧し押印する作業が延々と続く業務の改善でした。今までも何度かシステム化の要望は上がっていたものの「完了までに何度繰り返し回覧されるか予想できない」という事情もあり、多額の開発費がかかるという理由から採択が見送られている業務でした。

2020年7月に同業務がプリザンターでデジタル化されてから紙に押印する回覧が一切なくなくなりプリザンター上で完結できるようになりました。

サテライトオフィスの予約などプリザンターの利活用を促進

よりプリザンターの活用を進めるために取り組んだのは、サテライトオフィスの予約サイトでした。コロナ対策を目的に全国各地に設置されたサテライトオフィスは全国の社員が利用対象であり、プリザンターの有効性のアピールにもつながることを狙っていました。

こうしてRPAに加えてプリザンターの活用を促進することにより、2023年2月には年間130万時間の業務削減を実現し、そのうちプリザンターは41万時間の削減に寄与しており、今後もグループ全体のDX推進に活用していく計画です。

https://pleasanter.org/cases/resonabank1